HOME > 所信表明
<2016年度入会>
めまぐるしい時代の変化の中、市川青年会議所も変革の時を迎えております。ここ数年でたくさんの新入会員を迎え新たな風が入り、新鮮な意見、慣例や通例に囚われない斬新なアイディアなどが活発に出てくるようになりました。これは持続可能な地域団体として大変すばらしいことと思います。ですが、たくさんの新入会員の増加と同時に、経験や実績のある数多くの先輩が卒業されていきました。長い間、地域の団体として知られてきている青年会議所とは、もしかしたら全くの別物になってしまっているのかもしれません。新型コロナウイルス感染症が蔓延する前の各種団体、役所や他地域の青年会議所などの窓口を担っていた方が卒業され、前出の方々とやり取りする際には、まずは窓口を探すところからのスタートになります。今まではそれらを教えてくれる、歴戦の諸先輩がおりました。今我々は0から1を作っていかなければなりません。それには全てにおいて当事者意識をもつことが重要になってきます。一会員だから運営は理事がすればいい、委員長ではないから委員会さえ出席すれば何もしなくていい、自分の所属の委員会や担当例会だけやっておけばいい、休まずに出席すればそれでいいと思ってしまっている方がいるかもしれません。私は入会当時そうでした。しかし、そういった全ての事象に対し当事者意識をもって行い、ジブンゴトとして捉えることによって、会は発展し、持続可能な団体になって行くのではないかと思います。
私は生きていく上で、仕事の上で、青年会議所の上でGive&Takeの精神は非常に大切だと思っております。あの時あの人が一生懸命してくれたから、あの時あの人にお世話になったから、あの時あの人が助けてくれたから、恩を返そう、この人のために一生懸命しよう、と思えるのではないでしょうか。それが他委員会の例会もしかり、理事が頑張ってくれたからしかり、他団体のイベントでもしかり、だと思っております。全てジブンゴトとして捉え、当事者意識をもって委員会運営や理事会運営、例会運営を行い、他団体でのイベント事も同様に考えることができる団体になっていきたい、私自身が率先して行っていくこと、それがつまり「sense of ownership」、当事者意識に繋がっていく事と確信しております。今年度私たちは「sense of ownership」のスローガンの下に、持続可能な団体を目指し成長してまいります。
今年度の会員拡大目標は24名とさせていただきます。 ここ数年、もしかしたら私が入会してからずっと、会員拡大が至上命題だったかもしれません。過去に色々な取り組みを行いました。総務の中に拡大担当をつける、拡大委員会をつくる、拡大例会を行う、など行って参りました。全て正しいことと思います。本年度はスローガンでも掲げている「sense of ownership」、当事者意識を会員拡大にも全員が持つことによって、拡大をしていきたいと思います。各委員会に拡大担当者を置き、委員会の中のオブザーバー情報のとりまとめ、そして委員会の垣根を越え、拡大担当連絡会議を行ってまいります。
新型コロナウイルス感染症の蔓延を受け、現地とWEBでのハイブリッドでの開催や理事会の時短化をはかるため、事前意見制を導入するなど、新たな試みを行って参りました。新たなことを行うという事は伝統をなくしてしまう事にも繋がります。会議体としての伝統や文化などのスタンダードを守りつつ、新たに取り組んだことのブラッシュアップをし、それを来る60周年、それから続く未来に引き継いでいきたいと思います。
また時代のニーズに対応し、定款や総則なども変更していかなければなりません。誰もが進んで理事長に、委員長になりたいと思える会議体運営をおこないます。
3回の総会を前出の伝統や文化を守りつつ、そして会議体・組織として根幹を担い、青年会議所が青年会議所である所以を体現してまいります。
基本理念の中でも申し上げた通り、今まで窓口を担って頂いたキャリアのある諸先輩が大勢卒業されました。新たな時代の幕開けです。これから先の未来、持続可能な団体となるためには他団体との連携は必要不可欠です。とりわけ少子高齢化の波を受け、全ての団体が会員減少という問題に直面しております。それは青年会議所だけに限ったことではありません。そのような中、各種団体との交流や地域間の交流を青年会議所が発信して行うことによって青年会議所は自他ともに認められる団体になるのではないでしょうか。それは我々だけでなく、地域の発展や市川市の発展に寄与できると確信しております。明るい豊かな社会の実現のため地域と地域、団体と団体を結ぶ橋渡しを青年会議所が主導で行えるように取り組んでまいります。
子どもは地域の宝と言われております。未来を担う子どもたちが明るく健やかに成長す ることが地域の発展に繋がります。青少年の健全育成は地域の為、未来の為にも必要不可欠です。成長する過程がどのようなものかで人格の形成が行われていきますが、子どもには教育機関である幼稚園や保育園、小学校や中学校、高校、大学などで様々なことを学ぶことができます。ですが自身を思い返してみると教育機関で学んだことが全てでしょうか。家族や友人、外の人が携わることによって様々な経験をしてきたことと思います。その経験を共に学ぶ場を我々青年会議所は提供していきます。誰であっても子どもの経験者です。自身が子どもの時に何を学びたかったか、自身が今子どもだったら何をしたいか、そういった点を考え、子どもと共に成長するような運動を展開してまいります。
2025年で市川青年会議所は60周年を迎えます。先人たちが築いた歴史や文化を私たちは紡ぎ、後世に伝えていかなければなりません。自身が卒業生であったらどのような団体であってほしいか。70年、80年、100年と続いていく団体になるためにはどのようなことをすれば良いかをしっかり考え、会員全員が60周年に向け思いや意識を統一していかなければなりません。
今日に至るまで、市川青年会議所を作り、育て、見守っていただいた皆様に感謝を示す場である60周年の記念事業において何を行うか、何をしたいかなど早い段階で検討することによって、60周年は華やかなものになると確信しております。そして59代目でしっかりと検討し、記念誌の準備を行い60周年に繋げてまいります。
青年会議所は大人の学び舎です。受動的ではなく能動的に動いていける個人になっていかなければなりません。全ては自身が当事者であると考え、まずは動くことを意識できる個人へ成長できる団体になっていきたいと思います。楽しくないと思うことがあるのなら自身で楽しくさせていく。何かをしたいと思ったらまず動いてみる。そんなことを個人が行えるようになったら会全体が成長します。会全体の成長が地域の発展に繋がり、持続可能な団体になっていくのではないでしょうか。一年間「sense of ownership」のスローガンの下、一人ひとりが当事者意識をもって運動をしていくことを誓い、私の理事長所信とさせていただきます。